ネタバレ一応注意。
貰い物、今頃のベストセラ。
なるほど、それぞれの人情小咄はそれなりに小粋だし、各編の連関も、イヤミにならない程度には気が効いている。「Overrun」のラストの手紙は、映画でも泣いたので用心してたんだけど、やっぱり泣けた。
小説として客観的に見れば、やはり当然稚拙な部分はあるし、深い感興があるわけでもない。でも、作者の人となりを思い浮かべつつ、優しく、微笑ましい気持ちでページを繰ることのできる、いいテキストであるとは思うのでした。
評価はC+。
- 作者: 劇団ひとり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 57回
- この商品を含むブログ (109件) を見る