ネタバレ一応注意。
…しっかし、「海辺の町を舞台にした現代ファンタジー」好きだねこの人。
こないだは「かぐや姫」だったけど、今回は「浦島太郎」。
ファンタジックなイメージも、ユーモアも、あるいはエロティシズムも、どれもほどよく抑制が効いていて、平易きわまる文章とあいまって、心地のいいままにすいすいと読み進めることのできる小説です。
ただラストはどうもグダグダの感が拭えなかったし、方言ネタも好きではあるけどこないだとネタ一緒じゃんと思いもした。
メモ。≪「(前略)仕事以外の理由で仕事は辞めないし、恋愛以外の理由で恋愛をやめたりしない」(73p)≫ってセリフがなかなかかっこよかった。
評価はC。
- 作者: 薄井ゆうじ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/10
- メディア: 文庫
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