岡田斗司夫『オタクの迷い道』文春文庫

ネタバレ特になし。
BSマンガ夜話」とかをゲラゲラ笑いながら観ていた僕は最近の著者の諸々に一抹の寂しさを感じていますが、それはそれとして。
テレビブロス連載のコラム集。オタク的薀蓄と、オタク列伝がバランス的には半々かな。ただ、セバスチャンとか面白いネタは大概が後者。
前者がつまらないのは年代差だと思う。取り上げられる作品で、というわけではなく、それを語るスタンスに対するジェネレーション・ギャップ。どこがどうとは具体的に述べられないが、なんか違和感がある。まあただ単に、他人の語る薀蓄が不愉快である、というオタク的感性の故という公算もまた大きいが。筆者の「書庫」の描写にめちゃくちゃ嫉妬したし。
評価はC+。

オタクの迷い道 (文春文庫)

オタクの迷い道 (文春文庫)