ネタバレ特になし。
まったく期待せずに読んだが、頻繁な場面切替を中心としてスピード感の演出が冴えていて、なかなか気持ちよく読めたと思う。期待していなかったのは『DZ』というデビュー作の印象がよくなかったからなのだけど、巧くなったのか。まったく憶えていないが。
『羊たちの沈黙』をサイバーにしたようなサスペンスSFで、キャラやモチーフがベタで味わいに乏しいとは思うし、作者の別名義での活動にはまったく共感しないが、総じて言えばまあまあ。
評価はB−。
- 作者: 小笠原慧
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/05
- メディア: 文庫
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