短いインターバルでドロップされた6th。
非常に爽快なアルバムである。前作はライヴでの充実したパフォーマンスがそのまま結実したような勢いのある作品であったが、同時に結成以来のメンバーの離脱に際した、どこかしらの悲壮感が漂ってもいた。「やけっぱち」に見えてしまう瞬間が、たとえば「ばかやろう」あたりには見えたのだが。
史上最も甘い泣きバラード「IdOL」*1を筆頭に、どちらかと云えば、彼らのキュートさが表に出た曲が多いと思う。独特のサイケ感*2、いい具合に不穏なフレーズとコーラス、「レインボーサウンド」の魅力は相変わらず。しかしアルバム全体から、余計な気を使ってない、フラットな気配が感じられる。4th『DREAMER』の時にも同じこと書いた気がするが、最近のライヴでの充実ぶりとあわせて見れば、このアルバムを爽やかに流れるナチュラルな狂気と叙情は、いよいよバンドが体得し始めた彼らなりのロックの真髄だ。
- アーティスト: SPARTA LOCALS
- 出版社/メーカー: Tokuma Japan Communications CO.,LTD(TK)(M)
- 発売日: 2007/04/04
- メディア: CD
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