ネタバレ注意。
火村シリーズの短編集。
んー、火村シリーズはやっぱり合わねえな、と思った。文章がずっと上滑っていくつまらなさ。告白した日の夜に相手が自殺未遂したとかいうアリスのトラウマとか、おなじみ人を殺したいと思ったことがあるとかいう先生のもったいぶり(絶対ロクなオチじゃないと思う)とか、寒さにおいて大上段振りかぶったもんじゃなくても、二人の何気ない会話とかがひたすらイタい。漫才の話とかヤバかったわー。
ミステリとしては「アポロンのナイフ」のホワイダニットはまあまあだったが、多くはそうしたプロットを玩味する以前の問題だった。
評価はC-。
- 作者:有栖川 有栖
- 発売日: 2016/01/04
- メディア: 文庫