筒井康隆『夢の木坂分岐点』新潮文庫

ネタバレ注意。

あるサラリーマンの生活が、夢・虚構・サイコドラマが入り混じって変容していく、実験長編。

んー、正直に言って何が面白いんだか分からんかった。分からないのに文章もみっちりと充填されていて、読むのもしんどかった。

この実験性は、「意識の流れ」的なものなのか、心理劇に主眼があるのか、不条理SFのラディカリズムなのか…主人公の名前が少しずつ変わってく演出、最後には「筒井康隆」になるんやろ、なんて浅い予測をしていた浅はかな読者には味わいきれないところです。

…分からん奴は黙ってろって、はい。

評価はC-。

夢の木坂分岐点 (新潮文庫)

夢の木坂分岐点 (新潮文庫)