ネタバレ特になし。
キング・オブ・アウトサイダー・アート、ヘンリー・ダーガーの評伝と図版解説。
『非現実の王国で』の豊かな色彩、優れたデザイン性には強く惹かれるけれど、図像学的な意味付けとか、「物語」のディテールについては、深く踏み込むほど、正直に言ってウンザリしてくるw プロパーの学芸員の皆さんがウンザリしてるってのに同情するわ…こないだのヴェルフリの展覧会(@名古屋市美術館)も後半かなり食傷したもんな…。
観た瞬間のインパクトに最大の価値があるって評価は、その芸術の誉れでこそあれ価値を貶めるものではないだろう。着彩はともかくとして、線画はトレースが多いらしくてちょっと残念…若干幻想を打ち壊してくれる解説書でした。
評価はB。
- 作者: 小出由紀子
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2013/12/18
- メディア: 単行本
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