ネタバレ注意。
ホラー短編集。
なんとなく、これ以前の作品集やあるいはこの本の中でも、イマジネーションに同工異曲的なものを感じて新鮮味に乏しかった。その中で表題作は「家」ホラーとして気合入った出来と思うけど、さらに「お祖父ちゃんの絵」の方が非常にクレイジィで、また語り口がマッチしてて個人的にはベスト。
この人の本は、ミステリ的な興趣を期待して買っていたんだけど、この本にはあいにくと希薄だった。「五人目の告白」は比較的そういう狙いが見える作品だけど、ラストがグダっててちょっと厭。《「産ませてよ!!」》ってのはモロに懐かしの「ごっつ」半魚人コントを思い出して笑ったけどな。
評価はC。
- 作者: 小林泰三
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2003/03/01
- メディア: 文庫
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