笠井潔『雷鳴のヴァンパイヤー 九鬼鴻三郎の冒険3』講談社文庫

ネタバレ一応注意。
なんだよ九竜編あると思ったら全然違って、「冒険」の舞台はむしろハワイとベトナムだった。
このスピンオフに関しては、やはり本編よりスケールが格段に落ちてしまって、愉しめるところがあまりなかった印象。この巻について物語の機軸となるベトナム近現代史をめぐる陰謀の構図も、個人的に興味のある題材ながら、マンだのミンだのランだのロンだの、固有名詞が錯綜してうまく飲み込めなかったし…。
あと解説が酷い。つーか気持ち悪い。
評価はC。