乙一『さみしさの周波数』角川スニーカー文庫

ネタバレ特になし。
短編集。
いつも通りの乙一ワールド、ホラー、ファンタジィ、青春小説の枠組の中に、ちょっとしたミステリのサプライズを仕込んで。
…しかしこの本に収められた作品においては、それぞれのプロット作り、あるいはオチのつけ方なんかに苦労してる印象があって。あとがき*1で語られたような煩悶が、そのまま作品に出ているような。
「華歌」にあったような鮮やかさ、残念ながらまったくないな。
評価はＣ。

さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

*1:彼の自虐芸は好きですが。