青崎有吾『アンデッドガール・マーダーファルス 3』講談社タイガ

ネタバレ注意。

シリーズ第三弾の舞台はバイエルンの山中、人狼伝説の村。

ミステリとしてのアイデア、プロットは面白いと思うし、それによってシリーズ・キャラクタの発展性も企図されているんだけど、オジサン的には胃もたれ感の否めない作品だった。鴉夜一行、夜宴、ロイズ、人狼、村人、それぞれの思惑と衝突が絡むシーンがヴォリューム過多。

決して整理されていないわけではないし、ゴシック・アドベンチャーとして力作だとは思うけれど…なんか勝手に、ファンタジィ世界でのロジック攻めをもっとシンプルに読ませてくれる期待をしてしまっていた。

評価はC。