貸してもらいました。
ベテラン(なのか?)らしい安定した筆の運びで、安心して読めるブラバン青春マンガ。
だけどなんだろう…目立って優れたものを感じないのも確かなんだよね。非常に穿った見方なのは承知の上で、こういう「部活モノ」「専門分野モノ」って、「はいはい、吹奏楽部のみなさん、読んでくださいねー」みたいな、マーケティング・ターゲッティング意識を感じてしまって、なんかほのかに忌避反応が出てしまうのです。最近一番感じるのは、自分に近しいこともあって「書店モノ」だけどな。不幸な読者です。
この作品に対して陽万里がかわいいとか言っちゃうのはあまりにもベタだろうから置いておくとして、あんまりかっこよくない山田君のデザインには好感が持てるけど、つばさは爽子の魅力にまで至っていない。造形が類似した主人公キャラを、屈指の人気を誇る先行作にぶつけてくるんだから、後発のハンデをひっくり返す目論見があるのでしょう。そのあたりは期待したいところです。
- 作者: 河原和音
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/12/25
- メディア: コミック
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