奥田英朗『延長戦に入りました』幻冬舎文庫

ネタバレ特になし。
スポーツ・エッセィ集。なんでもかんでも買うなよ。
小説デビュー以前、「モノマガジン」かなんかに連載してたんだって。どういう肩書で書いてたんだろう…「クリエイティブ・ディレクター」とかかなw
ヘタしたら二十年近く前の文章なので、古びてしまっているのはいたしかたないけど、ここで重要なのは単に題材が古いんじゃなくて、こういう視座じたいが古びてしまっているということだよね。スポーツの中心がプロ野球にあって、その他雑多なスポーツを、たまにあるテレビ中継と、スポーツ新聞によって消費するという、昭和の「自称スポーツ好き」のおっさん的視座。
立脚点をそうしたもはやどうしようもなく時代遅れなものとしてしか見れなかったから、ここで述べられる論はもちろん、メインの茶々も、「軽み」のエンタテインメントとして楽しむことはできなかった。
評価はC。

延長戦に入りました (幻冬舎文庫)

延長戦に入りました (幻冬舎文庫)