ネタバレ一応注意。
SF…なのだけれど、宇宙空間での緊迫した戦闘描写と、学園モノライトノベルを行き来、という構造が、上遠野らしいと言えばらしいところか。これを繋ぐのが、「二つの世界の存在意義」という、世界観の「核」となる部分なのだけど、その善し悪しは正直よくわかりません。SFとしての「表層」、描写の完成度について判断がつかないのもまた同様。ただ、「セカイ系」の最たるものとも捉え得るこの設定は、作家の批評性なのかもとは思いましたが。
ただまあ、学園ラノベパートに関しては、主人公の直情キャラが痛々しかったです。
シリーズがあと二作ありますね…。
評価はC。
- 作者: 上遠野浩平,中澤一登
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2000/08
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 53回
- この商品を含むブログ (74件) を見る