W.L.シャイラー/松浦伶(訳)「第三帝国の興亡 2 戦争への道」東京創元社

ネタバレ特になし。

二巻は1933~38年。ナチス体制下でのドイツ宗教、文化、メディア、社会情勢の描出と、独墺合邦(アンシュルス)、チェコスロヴァキア侵攻まで。

政治的駆け引き(?)が緻密に描かれて読み応えがある。ヒトラーの恐るべき厚顔と傲岸…それを天才的外交手腕とは言いたくない…はもちろんだが、対峙するイギリス(とフランス)の驚くべき無能、自滅っぷりに唖然としてしまう。

厭戦的態度が屁のつっぱりにもならないってのは虚しいな。

記録のみ。