S.クルトワ/N.ヴェルト/外川継男(訳)『共産主義黒書 ソ連編』ちくま学芸文庫

ネタバレ特になし。
ボリシェヴィキによる権力奪取以降、ソ連の周辺で行われてきた様々な非道…テロルを暴露する本。
大部であり、また内容の…ソ連によってなされた暴力と抑圧の…量感は圧倒的で、しまいには「戦略としての飢饉」で50万人死んだって言われても麻痺したような感覚になり、それはそれは怖ろしい。
個人的にはラーゲリの内情やドラマが読みたかったんだけど、史的経緯と、犠牲の「種類」と「数」を記述していくだけでもこれだけの分量になるんだから、そりゃディテールまで踏み込めないよな、と。
文章もいかにもな翻訳調で正直読み難かったけど、入院中の無聊に任せて読了。しかし病院で読むもんじゃないわw
…さて、まだアジア編が控えています。
評価はC+。

共産主義黒書〈ソ連篇〉 (ちくま学芸文庫)

共産主義黒書〈ソ連篇〉 (ちくま学芸文庫)