ライヴ・アルバム。
劈頭、「幸せの鐘が鳴り響き 僕はただ悲しいふりをする」のイントロのギターの一音から、今から何かとんでもないことが起ころうとしているという期待を煽られ、そしてそれを裏切らぬテンションと高揚感のままに走り抜ける、なかなかに凄まじいライヴ・アルバム。あまりライヴ・アルバムというものを聴かない中ではあるけど、これ、ベスト。
ベストは後半で圧倒的な爆発力を魅せる「PUNKY BAD HIP」だけど、前述「幸せの〜」も、その高揚をあの特徴的なリフで継ぐ「嘆きの白」も、エスニックなニュアンスがたまらなくかっこいい「ヘッドライトのわくのとれかたがいかしてる車」も、最もメロディアスで丸みのある「青い花」も、それぞれ偏愛に値する。
これを同時代に、目の前で体験できたとしたら、それだけで一生自慢できるようなロック遺産。俺はちょっと遅かったな。
3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ
ありったけの金を持って
3104丁目のDANCE HALLでは
30年前のスピーカーが魔法をかけてくれる
(「3104丁目のDANCE HALLに足を向けろ」)
- アーティスト: BLANKEY JET CITY
- 出版社/メーカー: EMI MUSIC JAPAN(TO)(M)
- 発売日: 2009/01/21
- メディア: CD
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