ネタバレ特になし。
ということで『BRAIN VALLEY』のガイドブックです。
作品に関連するサイエンス・トピックを、それぞれの畑の研究者たちが解説書いて、ブックガイドなんかもつけて、それを集めてある本。
瀬名自らの企画ということで、その企画意図もまえがきで書いてあるけど、その志は十分に買うべきであると思う。だけどいかんせん、原作が完全につまらなかったので、それと関連付けて楽しむということができなかった。その意味で本としての価値は俺にとってはだいぶ減じていた。プロパー研究者が書き手のほとんどなので、あまりサービス精神のあるテキストでもなかったし。力のあるサイエンス・ライタ(どんな人がいるのか知らんけど)に書かせたら、違うものになっていたのではと。
「神」に迫るサイエンス、なんてかっこいいタイトルだけど、原作の「神」はそんな拾うほどの対象でもなかったと思うけど。最終的には「リアル」とかいう言葉で駆逐されてたぞ。そういうところも拾ってほしかった。
評価はC。
「神」に迫るサイエンス―BRAIN VALLEY研究序説 (角川文庫)
- 作者: 瀬名秀明,山元大輔,金沢創,志水一夫,澤口俊之,佐倉統,山田整
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2000/12
- メディア: 文庫
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