チャットモンチー 「Last Love Letter」

10thシングル。
収録の3曲はすべてセルフプロデュース。もう作を重ねるごとに、どんどんタイトでソリッドになっていくギターサウンドの重厚な安定感は、セルフプロデュースになってもまったく変わらず。表題曲の入りのベースソロなんて、心臓停めたるってぐらいの迫力だ。ライヴで失神しないか心配です*1。階上の部屋からベースラインの低音だけが聞こえてくることがあるw それだけでノれるけどね。
表題曲は福岡詞。シンプルで無駄のない言葉を使って、でも何か大切なことを言い当てられているようなこの感覚、彼女のロック・リリシストとしての資質は、「染まるよ」からこの曲への流れで完璧に開花しましたね。かっこいいです。
c/w「片道切符」と「Good luck my sister!!」は高橋詞。それぞれ懐旧と感涙の情景をこまやかに描き出す彼女の詞作も、まったく方向性の異なる、しかし高い達成を見せています。
そしてそれらを操る天才コンポーザと、ロックバンドとしての漢気。無敵だわ。いつも言ってること同じだわ。
きたるアルバム『告白』のダイジェストが聴ける仕様ですが、あえて聴いていません。あからさまにヤバそうだからな、せいぜい震えて待つことにしますよ。

Last Love Letter

Last Love Letter

*1:去年に引き続いてG.W.はチャットになりました@センチュリーホール