探偵小説研究会(編著)『2009本格ミステリ・ベスト10』原書房

ネタバレ特になし。
知らぬ間に出てた。と言うか、今年のこの本に関しては例年以上に店頭で見掛けなかった。各所もっと頑張ろうよ…ジャンルの閉塞もいよいよ極まってきた感があるのかな。昔からこんなんだったような気もするけど。1996年前後が奇跡だったんだな。
ランクの方も、三津田や道尾といった俊英の活躍は頼もしいけれど、満足にテンションの上がらない自分がいた。『神様ゲーム』の時は本屋に走ったけどなー。以降そんな記憶がない。
気をとりなおして。テキストとしては、さすが本格プロパーの年次本だけあって、山口雅也というツボを抑えた人選のロングインタビューがあり*1、「ミステリ映画マニアックス」なんてのも嬉しい企画*2。やっぱ読んでて愉しいのは『このミス』よりこっちだな。
近況報告でイタい人が毎回楽しみだけど、最近そんな元気のいい人もいないみたい。芦辺拓がなんか一般人の学生のブログに噛みついてるぐらいかな。そういうのやめりゃいいのに。あとは『黙の部屋』が読みたくなった。誰やねん。

本格ミステリベスト10 2009

本格ミステリベスト10 2009

*1:キッド・ピストルズの最低の帰還』は唯一激しく読みたい。

*2:個人的メモ。『アイデンティティー』、『アフタースクール』、『幻影師アイゼンハイム』、『荒鷲の要塞』、『シーラ号の謎』、『スルース』、『引き裂かれた遺言状/アカプルコ殺人事件』、『サスペリア2』、『殺しのリハーサル』、『キルジョイ』。