FREENOTE "TOUR "ROUTE 3" -大須編-"

2008.9.27@大須ell.SIZE
ellなんてめちゃくちゃ久しぶりやん。
最近やたらと仕事が忙しくて。土曜日なのに半田市の出先から会社に戻ったのが18:00。そっから残務処理して大須までダッシュ
行けるか微妙だったので前売りは買わず、レコ発であるにも関わらず今週出たばかりのアルバムも買わず*1、そもそも19:00開演だと思ってギリでハコに着いたら18:30には始まってたのだけど。そうしたありうべからざる姿勢はつまり、俺が結局「秦さんの美しさをチラリと拝みに行こう」的な考えでこのライヴに臨んでいたが故だと自己批判しますが…。
恥じた。
素晴らしいライヴだった。
『オトノハトライアングル』という前作を、俺は「エッジが立ってない」というような言い方で酷評したけど、この日のell.SIZEを満たしていた、おおらかで、あたたかくて、まっすぐな「うた」の力は、そんな小賢しい感想をまったく無に帰してしまった。セットリストの多くを占めた最新アルバム『ROUTE 3』の楽曲も、彼らがようやく照準を合わせたバンド表現の核を、『オトノハトライアングル』の延長線上にしっかりと花開かせたものと感じられた。そういう意味で今回のハイライトはアコースティック・セット。「アオイクマ」と「そらいろ」、二枚のアルバムそれぞれの中心にある唄心の豊饒が、やさしく涙腺を殴打しました。
「サンキューフォーザミュージック」や「ペチカ」に炸裂していたバンド・ダイナミズムや、やっぱり一番ニヤニヤしてしまった「ボクラリズム」、「ウォークメン」、アンコール*2の「Dance Love」に「終電マスター」という初期のフェイバリットも、以前より格段に説得力を増して感じられた。ファーストの「雑食性」から、表現の核を見出し、それを「広がり」としたバンドの、成長の軌跡が鮮やかなアクトでありました(何様だ)。
以前のイベントはell.FITS ALLでもあるいは代官山でもガラガラだったから、また最前で観れると期待していたのだけど(遅刻したくせに)。初めて行った第三のellは、多分200ぐらいのキャパがありながら完全に満員。遅刻者なんて完全に最後尾。秦さんのご尊顔は人の頭の間から窃視するしかない状況だったけど、なんだかそれがとても嬉しかったり*3。これが「ワンマンだから」なんて単純な理由だけじゃなくて、彼らの新しい音楽表現の成果だと、そしてこれから先もより多くの人に届く可能性を示すものだと、「さよならの歌」のPVをニヤニヤ見ながら信じています*4
せっかくやや真面目に書いてきたのでチカコに対する愛については省略しますが*5、ハコ出る時にすれ違ったから「おつかれさまでした」って声かけたら「ありがとうございました」ってお言葉をいただきました、とだけは書かせておくれ*6。エリコとチカコのどっちにするか(なにがだ)、人生で最も悩ましい課題が浮上しました。
おあとがよろしいようで。
セットリスト(参加時点から):1.あいのかたち 2.ルーティーンワーク 3.歩いていこう 4.そらいろ 5.アオイクマ 6.ペチカ 7.Drawing 8.ウォークメン 9.ボクラリズム 10.Home 11.サンキューフォーザミュージック 12.ラストワルツ en. 1.Dance Love 2.終電マスター

*1:いずれ買うつもりではあったよ、もちろん。

*2:ここが唯一、ギター抱えた秦さんが見られたのだけど…やっぱいいよね。

*3:客入りが「オエっとなるぐらい不安だった」ってバンドも嬉しそうに語ってたね。

*4:新曲じゃねえのかよ。

*5:このブログおよび旧ブログの過去記事をご参照ください。特に出会いw

*6:その後物販でなんやかややってたらしいけどな。