タイトル書こうと思って「おやすみパンパン」と書いた俺。現在午前二時半。酔っています。
『ソラニン』と『虹ヶ原ホログラフ』の近作二品に、まったく違う角度からグサリとやられて。いよいよ「追いつけた」感のある浅野いにおだったのですが、新刊は再び遠く感じてしまったのでした。しかし今までのなんとはない違和感というより*1、今回のはそのはっきりとした前衛性において。
読んでみたら分かるけど作品の中心にはっきりとした違和が持ち込まれて。今までは絶妙の距離感を持ってドラマチックだった彼の描く「狂気」も、今回は子供たちの日常…学校生活、家庭生活…の地続きの場所に、唐突に現れて消え去る一部分として描かれている。コドモたちを主人公にしていて、表面的にはやわらかい印象だけど、実際隠した牙は一番鋭いのでは。
まあ現時点では、この実験作(…だろう、明らかに)の行く末を注意深く見守りたい、という程度ですかね。
- 作者: 浅野いにお
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/08/03
- メディア: コミック
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*1:「そんな言うほどか?」っていうレベルのね。