北村薫『水 本の小説』新潮文庫

ネタバレ注意。

本に関するエッセィ。

…のはずなんだけど、副題の「本の小説」ってどういう意味でついてんのかしら。「謎解き私小説」の時もそうだったけど、文芸的エッセィに「小説」という副題をつけることに、俺ていどの読者には計り知れない、文学的に高尚な暗喩や逆説が託されているのでしょうか。

梗概にもエッセィであることをまったく書かない、それどころかなんとか小説作品に見せかけようとする腐心を感じて、正直に言ってその欺瞞に大いに鼻白みました。結果、それとは別の評価であるべき中身についても愉しめず…文芸スノビズムじゃねーかこんなもん、と思ってしまう。

評価はC-。