2022-08-05 近藤史恵『ふたつめの月』文春文庫 reading ネタバレ注意。「隅の老人」ならぬ「橋上の老人」となった赤坂氏と久里子との交流を描く、シリーズ第二連作。さすがに小説としては達者だなあと思います。久里子と弓田くん*1の恋模様は読んでてヤキモキするし、その過程での明日香との鞘当ての機微なんかもよく描けている。日常の謎としてのプロットの妙は、かなり後景に退いている印象が否めないところではあるが…。評価はC+。ふたつめの月 (文春文庫)作者:史恵, 近藤文藝春秋Amazon *1:しかしお前、そんだけ頻繁に帰国してたらいいイタリアンシェフにはなれんぞ。