井上荒野『照子と瑠衣』祥伝社

ネタバレ注意。

70歳の幼馴染二人が、家庭や人間関係の柵から逃走して新しい暮らしを始めるロード・ノヴェル。

老婆版『テルマ&ルイーズ』だが、照子と瑠衣が楽しそうでポジティブで愛らしくて、自然とこちらもアガってしまう、いい小説でした。

魅力的なディテールをきちんと積んだ丁寧な仕事だし、視点を転換したラストも素晴らしかった…終盤の伏線回収は力技だけど、受け継がれていくものの価値、その尊さ美しさに涙腺が緩みました。

評価はB。