白井智之『名探偵のはらわた』新潮文庫

ネタバレ注意。

現代に甦った七人の殺人鬼の凶行を鎮める探偵の苦闘を描く連作長編。

津々山事件=津山三十人殺しとか、八重定事件=阿部定事件とか、ネタ元、それを再解釈するという試みも魅力的ながら、なんかいまいち没入感に欠けた。物語にもロジックにも。

こっちの集中の問題か。もったいね。

評価はC。