森絵都『ラン』角川文庫

ネタバレ注意。

ある目的のために40km走破を目指してランニングを始める、主人公・環の成長を描く、ビルドゥングス・ランニング小説。

そこは森絵都ですので、文章や描写は面白いし、キャラクタにも魅力はある。ただ、環の家族に対する思いになぜかまったく感情移入できず、そうなるとお話の核となる部分にまったくノレなかったという話になってしまって。

『カラフル』の進化系、という感じだったけど、このテイストに相性悪いわ。

評価はC。