京極夏彦『冥談』角川文庫

ネタバレ注意。

ホラー短編集。

…と言っても、あるいは怪談集と言っても、それぞれ不足があるような。

多彩で深みのある内容で、「予感」や「先輩の話」なんて思弁的でさえある。オーソドックスな恐怖譚としては「冬」のひと言なんて震えが走ったし、「凮の橋」や「柿」、縁起因縁で怖がらせる系統の話は本当に巧いなあと思いました。

評価はB-。