2023-01-06 古野まほろ『絶海ジェイル Kの悲劇'94』光文社文庫 reading ネタバレ注意。大戦末期、祖父を含む五人の「赤化華族」が孤島のパノプティコンから脱獄した謎を、宿縁により再現・解明することになる、イエユカシリーズの第二長編。言わずもがなめちゃくちゃに好みのお話ではあって愉しかった。さすが偏執的で悪趣味(最大限賛辞)な作話と、本格としてのキレが炸裂した雄編です。物理トリックというジャンルは個人的に相性が悪いので、カタルシスは十全とはいかなかったが、全体としてはとても愉しみました。評価はB。絶海ジェイル Kの悲劇’94 (光文社文庫)作者:古野 まほろ光文社Amazon