ネタバレ注意。
蒸気機関を主要動力源として発展した都市における連続殺人事件を描く、スチームパンク・SFミステリ長編。
レトロキッチュな世界観を魅力的とは思いつつ、いつもながらその独特のテンション、饒舌さに相性が悪く、あまりノレずに読んでいたのだけど、解決編からはなかなかにテンション上がった。SFミステリとして、全体を貫くあるアイデアがシンプルにキマっている。
それを成立させるためにこの大仰な世界を創造したのであれば(あるいはタマゴかニワトリか)、その意気は大いに買うべきものであると思いました。
評価はB-。