島田荘司『見えない女』光文社文庫

ネタバレ注意。

海外を舞台にした、トラベルミステリ・ロマンスの短編集。

なかなか読ませる内容だったとは思う。早見優はいかがなものかと思ったけど、「インドネシアの恋唄」はいじましい話だったし(フェミニズム的な視点から読んだら卒倒必至だが)、「見えない女」の謎解きはぶっ飛んでいながら納得性が高く、「一人で食事をする女」も、この真相を小説に仕立てあげて見せる豪腕はさすがだと思いました。

評価はC+。