笠井潔『吸血鬼と精神分析』光文社文庫

ネタバレ注意。

パリに起こる連続女性脱血死…《ヴァンピール》事件に挑む、矢吹駆シリーズ第六長編。

事件の様相や、ルーマニアからの亡命者と秘密警察、スパイの暗躍など、ネタとしては面白いけれど、今回の主要な参照元であるラカン哲学同様、全体に難渋な印象が勝ってしまう。

正直読み通すのがやっとでした。

評価はC。