深緑野分『ベルリンは晴れているか』ちくま文庫

ネタバレ一応注意。

第三帝国崩壊直後のベルリン、主人公の少女・アウグステの人探しの苦闘を描く長編。

興味深い舞台立てではあったし、よく調べて、勉強して、丹念に描かれているとは思うけど、根本的な疑問として、果たしてこれ、面白いか…? と思ってしまった。

期待はしてたんだけど、『戦場のコックたち』もいまひとつだったし、この人の筆質が合わないんだと思う。

評価はC。