森見登美彦『有頂天家族 二代目の帰朝』幻冬舎文庫

ネタバレ一応注意。

赤玉先生の「二代目」の英国からの帰国により、京都に巻き起こる、狸と天狗の大騒動を描く、シリーズ第二長編。

心地よい文章も、様々なくすぐりも、さすがと言うべきウェルメイドなファンタジック・コメディだけど、やはりかつての作ほどにはノレないものを感じてしまう…読者としての老いなのかこれは。

まあしかし、ファム・ファタル弁天をはじめ、海星、玉瀾に星瀾と、女性(?)キャラは皆魅力的で、それだけのために長編読める。狸と天狗の化かし合いは、正直どうでもいいわw

評価はC+。