古川日出男『平家物語 犬王の巻』河出文庫

ネタバレ特になし。

呪われて生まれた少年・犬王と、盲いて琵琶法師となる友魚、二人の少年の運命と共に語られる、古川版平家物語・スピンオフ。

イメージに惹かれる部分はあるし、語りの魅力はもちろんだけど、それだけで突っ走られて置き去りにされた感はある。古川の最近作にはよくある傾向に思うが…。

評価はC。