中井英夫『新装版 虚無への供物』講談社文庫

ネタバレ一応注意。

戦後の東京、洞爺丸沈没事故を契機として、没落した名家に連続する殺人事件…ザ・ヒヌマ・マーダーケースを描く長編、日本四大奇書の一。

取引先の人が中井英夫フリークだつって盛り上がって、じゃあ今年の年末年始は『虚無』再読しますわ、つって実行。

…だけどやっぱ初読の印象通り、俺この小説分からんわ。華麗に尖った文体、絢爛たるペダンティズムは凄いものだと思うけど、全体的にどうも茫洋とした印象があってのう…『ドグマグ』のが好みなんだわ。

俺の『ドグマグ』、どこにいったんかのう…。

評価はC。