筒井康隆『薬菜飯店』新潮文庫

ネタバレ注意。

短編集。

今回のはなんかよかった…純粋に愉しかったです。

表題作はジョジョ4部のフェイバリット、「イタリア料理を食べに行こう」のエログロ増しって感じで面白かった。つかよくパクりパクられで揉めんかったなw

「法子と雲界」もギャグに中華神仙の深みがあって好き。「イチゴの日」のブラックさ、「秒読み」のスタンダードなSFとしての妙味、「ヨッパ谷への降下」の幻想的なイメージ、いずれも惹かれるものがありました。

『サラダ記念日』パロディのヤクザ縛り改変も、《本棚の片隅ついに手つかずのジョルジュ・サンドが気になっている》(「カラダ記念日」、219p)とか、フツーにリリカルでええやん。

評価はB-。