津原泰水『たまさか人形堂物語』文春文庫

ネタバレ一応注意。

零細人形店「たまさか人形堂」をめぐり、人形とそれに関係する謎・ドラマが描かれる連作。

しっとりと落ち着いて、奇想を湛えながら品のいい、安定の津原小説です。題材にそこまで惹かれなかったというのは個人的な相性の問題だけど、チェコの人形劇のバックグラウンドのお話は惹かれたな…何を観ればいいんや、まず。

評価はC+。