ネタバレ特になし。
アウシュヴィッツから生還したイタリア系ユダヤ人科学者/作家の、ホロコーストをめぐる思索の書。
深い哀しみと苦しみを湛えた本で、これがものされた一年後に著者が自死したことなど、受け止めて考えるべきものが大きすぎるが、一冊の本としては正直、翻訳の相性が悪すぎて、足を引っ張られまくり、冷静に読めなかった。立命の名誉教授のセンセイで、この作家の訳は一手に担っている第一人者っぽいけど、無限にあげつらえる酷い訳だった。
小学生が脱走の講釈垂れてくるとことか、クスリとできるところもありますが、基本的には重苦しいトーンに悪訳が拍車をかけてくれる、しんどい本でした。
記録のみ。