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ゴッサムシティの貧困と退廃の中から、いかにして「ジョーカー」という悪が生まれたのかを描く、ピカレスク・サスペンス。
ホアキン・フェニックスは言うまでもなく熱演だし、ゴッサムシティの荒廃した風景や、重厚な音楽など演出面でも好みだった。
しかしいろいろと言われているように、ストーリィラインが単純で既視感があり、そうすると貧困と分断を描いたクリティシズムの迫真性にも疑問符がつく。
あとは一応、ジョーカーという絶対悪、純粋悪として描かれていた存在に、こういうバックグラウンド設定しちゃうのはどうなの、という疑問もあった…まあ、せいぜいノーラン版三作通して観てるってぐらいで、うだうだ言う気もないですけどね。
