冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』文春文庫

ネタバレ注意。

集団自殺のために集った十二人の子どもたちの中に、「十三人目」の死体が出現して始まる密室心理サスペンス。

結構本格的な謎解きがされるんだけど、個人的にあまりカタルシスを得られるものではなく、やはり「十二人」直系の心理劇を愉しむのがメインだった。その意味では読み応えは充分だったし、その果てにあるラストもまあ素敵だったな。

評価はB-。

十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)

十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)

  • 作者:丁, 冲方
  • 発売日: 2018/10/06
  • メディア: 文庫