中村高寛『ヨコハマメリー 白塗りの老娼はどこへいったのか』河出文庫

ネタバレ一応注意。

戦後横浜を彷徨した白塗りの娼婦と、それを見守ったひとびとのドキュメンタリ。

んー、ケレン含みで面白そうだと思ったんだけど、そうでもなかった。予想より真摯な筆致であったことはそれでいいんだけど、人物伝というより、それをなんとかノンフィクション映画に仕立てようと苦闘する撮影ノートみたいな筆致で、間延びした部分、興味の持てない部分が結構あった。

でも、映画は観てみたいと思います。

評価はC。