青柳碧人『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』双葉社

ネタバレ注意。

「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」の世界で起こる殺人を、それに旅の途中で行き当たった「赤ずきん」が解決する、童話ミステリ連作。

ん、面白かった。かわいらしく、ユーモラスでありつつ、ブラックでシニカルで、残酷で、エロい…童話世界の持ち味を、ミステリとしてうまく料理している。

また、ブッ飛んで大掛かりなトリックや、精細なロジックなど、本格としての手腕にも確かなものが認められる。まだ読めてないけど、前作の高評価の理由も分かったよ。

んでなんにせよ、楽しげに書かれてるのがいいよね。

評価はB-。

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。

赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。

  • 作者:青柳 碧人
  • 発売日: 2020/08/19
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)