島田荘司『アルカトラズ幻想』文春文庫

ネタバレ注意。

第二次大戦下アメリカ、猟奇的死体損壊を犯し、アルカトラズに囚われた男の目眩く大冒険。

島荘らしく、ガンガンに読み進めさせられる剛腕ストーリィテリングだけど、分冊四章立てがしっかり連関してるかと言われると微妙…結局バーニィの錯乱と、ポーラの稚気がすべてだもんな。恐竜の話はどうなったんだっけ?

ヒントが多すぎる上に個人的に好きだから、アルカトラズの正体はすぐ分かって物足りなかったけど、まあ愉しい読書ではありましたよ。

評価はB-。

アルカトラズ幻想 上 (文春文庫)

アルカトラズ幻想 上 (文春文庫)

アルカトラズ幻想 下 (文春文庫)

アルカトラズ幻想 下 (文春文庫)