ネタバレ注意。
飲み仲間の三人が、ゲストを呼んで行う家飲みの席で話題に上る、恋愛絡みの謎を解決する、シリーズ短編集。
一話めの表題作は、解決も面白いし、作品としても雰囲気いいな、なんて思っていたけど、それ以降の作品はどんどん牽強付会、想像の占める部分が大きくなっていって、それに伴って小説全体への好感度も右肩下がりだった。恋愛をめぐっての人間心理が縛りになっているので、歪んだ倫理観に定評のある作家の筆では、なかなかにツラいものがある。
石持作品ではマイルドな方かとも思うけど、「身体によくても、ほどほどに」とか、キツかったわー。
評価はC。

- 作者:石持 浅海
- 発売日: 2010/08/31
- メディア: 文庫