石持浅海『Rのつく月には気をつけよう』祥伝社文庫

ネタバレ注意。

飲み仲間の三人が、ゲストを呼んで行う家飲みの席で話題に上る、恋愛絡みの謎を解決する、シリーズ短編集。

一話めの表題作は、解決も面白いし、作品としても雰囲気いいな、なんて思っていたけど、それ以降の作品はどんどん牽強付会、想像の占める部分が大きくなっていって、それに伴って小説全体への好感度も右肩下がりだった。恋愛をめぐっての人間心理が縛りになっているので、歪んだ倫理観に定評のある作家の筆では、なかなかにツラいものがある。

石持作品ではマイルドな方かとも思うけど、「身体によくても、ほどほどに」とか、キツかったわー。

評価はC。

Rのつく月には気をつけよう (祥伝社文庫)

Rのつく月には気をつけよう (祥伝社文庫)