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かつてトップ・スターの座にあった老プロレスラが、病を得て人生に向き直るドラマ。
うん、素直にいい映画でした。シンプルだし、筋が通ってるし、行き届いている。キャラクタとドラマは常にせつなくもかわいらしくもあり、画面も日常/非日常通じてどこかノスタルジックでありつつ、手持ちのドキュメンタルなカメラワークもハマっていて。悪人が出てこないのもいいよね…それがラストの哀しみに繋がってもしまうんだけど。三下レスラたちの連帯感描写だけで泣けてきたわ。
キャストの配置も完璧だけど、やっぱミッキー・ロークは素晴らしい芝居してた。でもアクタのバイオグラフィがこれだけキャラクタにハマって味わい醸すって、ホント奇跡みたいなもんだよな。