栗原康(編)『狂い咲け、フリーダム アナキズム・アンソロジー』ちくま文庫

ネタバレ特になし。

大杉栄からだめ連まで、古今のアナキストたちの肖像と、代表的原稿のアンソロジィ。

プロフィールを描く編者の文章、ヘンで面白いよな。アナキストたちの文章にも猥雑なエネルギィと無闇な確信が滾って読ませるけど、後年の研究者たる編者の文章も充分に張り合えるだけのものだと思います。

特に印象深かったのは金子文子、供述調書の圧倒的な潔さ、そのかっこよさはいっそ暴力的なほどです。

評価はB-。

狂い咲け、フリ-ダム (ちくま文庫)

狂い咲け、フリ-ダム (ちくま文庫)

  • 発売日: 2018/08/08
  • メディア: 文庫