eastern youth 「時計台の鐘」

11thシングル。

…とは言いつつ、「沸点36℃」以来11年ぶりのシングルだってんだからカウントに意味はない。『ゴールデンカムイ』との幸福な出会いがあってよかった、という感慨。久しく読んでなくてすみません。

時計台の鐘が鳴っている俺のどん底には
喜びも悲しみも孤独もなんにもねえのさ
(「時計台の鐘」)

それは、吉野さんの心象風景に「札幌」「北海道」が描かれることの希少性のためでもあって。

俺の最敬愛バンドの座を20年間譲ることのない、その所以たる冴えて燃える詩情は何も変わらず。エモーション大爆発の「循環バス」、パンク先祖返りみたいな入りから、メロディの彩り豊かな「歩いた果てに何もなくても」と、c/wも充実の内容です。