D.ウィンズロウ/東江一紀(訳)『フランキー・マシーンの冬』角川文庫

ネタバレ注意。

アメリカ西海岸、サンディエゴに隠棲する元イタリアン・マフィアの凄腕、"フランキー・マシーン"ことフランク・マシアーノが再びトラブルに巻き込まれる、クライム・ノベル。

ウィンズロウ×東江一紀*1の鉄板の安定感で、まずはノーストレスで愉しめるエンタテインメントになってる。テンポもいいし、キャラクタも魅力的。

惜しむらくはエンタメとして安定しすぎてて、ラストなんか何もかも予定調和的に感じられてしまうところかな。やったじゃん!と嬉しくなりつつ、一抹「ヌルいな…」という思いが否めない。なんだ?映画にしたいのか?って感じ。

まあ、この作品は別にノワール志向じゃないってことだね。

評価はC+。